上場の法則
「重大なコンプライアンス違反」とは何なのか?
「重大なコンプライアンス違反」の実態を解説
上場企業のIRで時折目にする「重大なコンプライアンス違反」。この言葉が具体的に何を指すのか、IPO準備においてどう備えるべきかを解説します。
コンプライアンスの3つの範囲
コンプライアンス(法令等遵守)がカバーする範囲は、法律だけではありません。
- 法令:法律・条例への違反(飲酒運転、インサイダー取引など)
- 社会規範・倫理:モラルや倫理に反する行為(ハラスメントなど)
- 社内規定:就業規則、職務権限規定、SNS投稿ルール、インサイダー取引防止規定など
IPO準備で求められる規定整備
上場準備では、何十もの社内規定を明文化する必要があります。職務権限規定(決裁権限の定め)、インサイダー取引防止規定、ハラスメント防止方針、人権方針など、多岐にわたります。上場後もSNS投稿ルールなど、時代に合わせた規定の追加が求められます。
「重大な」違反とそうでない違反の境界
法令違反があった場合は比較的明確に記載されますが、「重大なコンプライアンス違反」というぼかした表現が使われる場合、社内規定違反や倫理的問題など、法令違反とは言い切れないケースが多いと考えられます。
まとめ
コンプライアンスは法令遵守だけでなく、社会規範や社内規定も含む広い概念です。IPO準備では規定の整備が必須であり、上場後もガバナンス体制の維持・強化が求められます。「重大なコンプライアンス違反」の内実を理解することで、自社の体制整備に活かしましょう。
コンプライアンスIPO準備内部統制ガバナンス社内規定
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