上場の法則

楽天、734億円の赤字拡大。しかし、実は順調?決算分析

楽天グループ2025年第1四半期決算の注目ポイント

楽天グループの2025年第1四半期(1月〜3月)決算が発表されました。連結では依然として赤字が続いていますが、実は内容を詳しく見ると「順調」と評価できるポイントが複数あります。

EBITDA黒字化という大きな転換点

今回の決算で最も注目すべきは、EBITDAがついに黒字化したことです。EBITDAとは営業利益に減価償却費を加えたキャッシュベースの指標で、設備投資が大きい楽天モバイルのような事業の実力を測るのに適しています。

2022年第1四半期には約870億円の赤字だったことを考えると、ここ数年で劇的に改善してきたと言えます。楽天モバイルの契約者数の伸びが最大の要因です。

楽天エコシステムの拡大

楽天ポイントを軸とした「楽天経済圏」のモバイル浸透率は着実に向上しており、約30%の改善が見られます。楽天モバイルの契約者が楽天市場や楽天カードなど他サービスの利用を促進する好循環が機能し始めています。

モバイル事業・グローバル展開・AIの3本柱

楽天は今後の成長戦略として、モバイル事業の拡大グローバル事業の拡大、そしてAI活用の3つを掲げています。決算説明会ではAIアバターによるプレゼンテーションも実施され、AI活用への本気度が伺えます。

まとめ

表面的には赤字が続く楽天グループですが、EBITDA黒字化やエコシステムの浸透率向上など、中身は着実に改善しています。モバイル事業の契約者増加が続く限り、収益構造の好転は今後も進むと考えられます。IPOを目指す企業にとっても、先行投資期における業績の見せ方として参考になる事例です。

決算分析楽天EBITDA経済圏成長戦略

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