未上場の起業家が上場企業を買収して社長に就任
株式会社fonfun代表取締役の水口翼氏は、2004年に大学在学中に起業し、ウェブ制作・システム開発のサイブリッジグループを20年間オーナー経営してきた起業家です。2023年、東証スタンダード上場企業であるfonfunを買収し、代表取締役に就任するという異色の経歴を持ちます。
上場企業の株を買うという投資戦略
水口氏がこのスキームに至った背景には、ベンチャー投資の経験があります。未上場企業へのベンチャー投資はイグジットまで時間がかかる一方、時価総額が低い上場企業の株を買う方がメリットがあるケースがあると気づいたのです。事業シナジーがある上場企業であれば、株式取得を通じて経営に関与しながら企業価値を高められます。
8年間の社外取締役から買収へ
水口氏は2015年にfonfunの社外取締役に就任し、約8年間にわたって会社の実態を把握。その間に株式を徐々に取得し、2023年に買収・代表就任に至りました。長期間かけて会社の実力を見極めた上での意思決定であり、リスクを最小化した買収アプローチと言えます。
買収後の時価総額向上
代表就任後、水口氏は自身のIT・ウェブ事業の知見を活かし、fonfunの事業を再構築。結果として時価総額を大幅に向上させています。上場企業としての信用力と、オーナー経営者としてのスピード感の両方を活かした経営が功を奏しています。
まとめ
上場企業を買収して社長に就任するというスキームは、IPOだけが上場企業経営への道ではないことを示しています。時価総額の低い上場企業への投資、社外取締役としての関与、そして買収・経営参画という段階的なアプローチは、IPOを目指す起業家にとっても新たな選択肢として参考になる事例です。
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