上場の法則19:55

お金ゼロ&人脈ゼロで起業するなら、何をする?

資金もコネもない状態から起業するなら、何から始めるべきか。スモールビジネスではなく、将来的にスケールするビジネスを前提に考えたとき、押さえるべきポイントは大きく3つあります。事業領域の選定、チームの組み方、そして資金調達の戦略です。

スケールする事業領域はAI掛け算と素材・エネルギー分野

スケールするビジネスを目指すなら、事業ドメインの選定が最も重要です。現在注目すべき領域の一つが「AI掛ける何か」です。AIそのもの、たとえばLLMの開発は巨大プレイヤーでなければ難しいですが、AIをUI/UXの起点としたECや予約サービスなど、既存産業をAIファーストで再構築するサービスには大きなチャンスがあります。かつてインターネットが買い物や金融を変えたように、AIがプラットフォームとなる時代が訪れます。もう一つの有望領域がディープテック・物づくりです。新素材や省電力技術、核融合エネルギーなど、研究開発型ビジネスはグローバルで戦える強みがあります。AI需要による電力消費の急増を背景に、エネルギー供給や省電力素材の分野でスタートアップが続々と登場しています。

研究者との「飛び込み」で始めるチームアップ

ディープテックやAI関連で起業するなら、研究者とビジネスパーソンの組み合わせが鍵になります。大学の研究者は論文や研究室のホームページで連絡先を公開していることが多く、メールで直接コンタクトを取る「飛び込み」が有効です。実際に、アメリカの大学でビジネスサイドの人間が研究室に飛び込んで起業した事例もあります。人脈がなくても、興味のある分野を調べて直接アプローチすれば道は開けます。SNSでの発信も効果的で、「こういうことをやりたい」と発信することで、協力者や紹介が得られるケースもあります。

資金調達は最初からエクイティファイナンスが前提

研究開発型やAI関連のビジネスでは、初期から資金が必要になるため、エクイティファイナンス(株式による資金調達)が前提となります。VCへの連絡も人脈がなくても問い合わせフォームから可能です。CFOについては、常時必要というわけではなく、ビジネスサイドの人間が資金調達時にCFOの役割を兼務するケースも実際にあります。自動運転のチューリング社では、COOが資金調達を担当し、数十億円の調達後にビジネスサイドに戻るという柔軟な動き方をしています。

ゼロからでも変わらない起業の本質

経験豊富な起業家であっても、新しい領域では人脈がゼロからのスタートになります。大切なのは、世の中の大きな流れを読み、成長する市場を見つけること。そして、研究者や専門家に自ら飛び込んでいく行動力です。資金もコネもない状態だからこそ、スケールする方向でビジネスを設計し、積極的にチームを組み、エクイティで資金を調達する。この3つの軸が、ゼロからの起業を成功に導くポイントです。

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