上場直後の社長に「起業〜上場」の裏側を取材(株式会社インフキュリオン・丸山CEO)
上場の法則のIPOストーリーとして、上場直後の株式会社インフキュリオン代表取締役社長・丸山氏にインタビューを実施。上場からわずか10日ほどというタイミングで、起業から上場までの道のりを語っていただきました。
上場直後に感じた変化
インフキュリオンはB2B2C・B2B型のフィンテック企業で、キャッシュレス決済の基盤技術を提供するイネーブラーです。JR西日本、コカ・コーラ、マネーフォワード、レアXなどに決済基盤を提供しています。丸山氏は上場後、取引先の反応が明らかに良くなり、大企業からの信頼獲得が格段にしやすくなったと語り、「ビジネスのステージが変わった」と実感を述べました。
JCBの新卒同期4人で共同創業
丸山氏はJCB出身で、同社の新卒同期を含む4人で2006年にインフキュリオンを設立。戦略的な役割分担ではなく、同じビジョンを持つ仲間が自然に集まった形でした。株式は4人均等の25%ずつ保有。周囲からは揉めると言われたものの、お互いの強みの違いをリスペクトし合うことで、創業から15年以上にわたりチーム経営を機能させてきました。
リーマンショック直撃からの再出発
創業直後にリーマンショックに見舞われ、VCからの調達も決まっていたビジネスプランも一度すべてリセット。コンサルティング事業で自己資金を確保しながら、最低限の給与で地道にプロダクト開発を進めました。開発委託先のチームが後に社員としてジョインし、プロダクト開発が本格化したといいます。
資金調達の歩み
最初の外部資金はNTTドコモからの子会社への出資で、タブレット型決済デバイス事業を展開。本体への本格的な調達はSBIインベストメントが第1号でした。その後、2024年には三井住友フィナンシャルグループとの資本業務提携を実施。法人向けB2B決済領域での協業を目的としたもので、上場準備のN-1期にあたる大きなアライアンスとなりました。
上場準備の苦労とCFOの役割
複数の事業モデルと子会社を持つ構造のため、監査や決算の整備に苦労したと丸山氏は振り返ります。CFOの野神氏が約1年前に参画してからは、チーム編成の強化、証券会社との対等な交渉、エクイティストーリーの構築、ステークホルダー調整が一気に進み、上場実現の大きな推進力になったとのことです。
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